ライフハック

あなたがいるこの日常に、心から感謝を。

子供がまだいなかった頃。

僕は、友達とお酒を飲むことが好きだった。

好きなことは小説を読むことで、暇さえあればカフェに行って何時間も読んでいた。

体を動かすことも好きだったから、フットサルチームに入って、週に2回はボールを蹴っていた。

奥さんとディズニーに行くのが好きで、スプラッシュマウンテンやタワー・オブ・テラーみたいな、絶叫系に乗るのが好きだった。

映画も好きで、週に一度はサスペンスやホラー映画を見ていた。

仕事も順調で、成果を上げるためなら、残業だって苦じゃなかった。

 

好きな時に、好きなことを、好きなだけやっていた。

 

そんな僕は今、お酒をやめ、朝は保育園に送り、ほぼ残業せずに18時には帰る生活を送っている。

読む本は、カフェでの小説から家での絵本に変わった。

フットサルでボールを蹴ることは、子供と家で遊ぶことに変わった。

ディズニーに行っても、ほぼ乗り物は乗らずに、ショーやパレードを見ることに変わった。

映画は、ハリウッドからディズニーに変わった。

 

よく考えていることは、保育園で熱を出してお迎えに呼ばれないかなと、今日はちゃんとご飯食べてくれるかな、ということ。

明日は晴れて、子供が好きな保育園でプールに入れるかな、ということ。

週末は奥さんが仕事だけど、子供に何をしてあげようかな、ということ。

今日はおもちゃをちゃんと片付けてくれるかな、ということ。

今日は一度も怒らずに過ごせるかな、ということ。

 

だいたい、そんなことを考えている。

 

そんな毎日だから、友達と朝までバカ騒ぎした週末や、ボールを蹴る感覚や、好きなだけ仕事をする感覚や、キレイに片付いた部屋や、大の字で朝まで寝れる夜や、1度もイライラせずに過ごせる1日を、もうなんだか思い出せない。

 

そう、思い出せない。

思い出せないのだ。

 

そう。

だから、僕たちは勘違いしてしまう。

この毎日が、永遠に続くんじゃないかと。

この毎日に、終わりは来ないんじゃないかと。

 

そうじゃない。

 

この毎日は、ずっと続かない。

続かないんです。

 

子供たちがいる毎日が「日常」だから、1人でいられる時間がなんだか特別に思える。

でも人生80年を考えた時に、本当に特別な時間は、子供たちがいるこの毎日。

僕たちはきっと、この命がなくなる最後の瞬間まで、どんなに子供と離れていても、どんなに子供が成長しても、子供を心配し、愛し、想い続ける。

だけど、これだけ子供たちの側で「パパやママ」をやれる日は短いんだということを、いつか気づいてしまう。

 

そう、この忙しい毎日が「パパやママ」でいられる、特別な毎日。

 

なんだかずっと続くように感じるこの大変な毎日に、実は楽しい思い出がいっぱい詰まっていたことを、僕たちは後から気づいてしまう。

大変な毎日の中に、子供がどれだけパパやママを愛して、そしてそれを表現していたかを、僕たちは後から気づいてしまう。

子供たちが生まれてから今日まで、実は私たちにたくさんの思い出と愛を、日常の中でいつも全力で撒き散らしてくれたことに、僕たちは後から気づいてしまう。

 

この毎日が、一体いつまで続くんだろう。

一体いつまで、僕たちのそばにいてくれるんだろう。

 

いくらでもお酒を飲みに行くことができるようになったら、家に帰ると夕飯を中断してまで玄関に迎えに来てくれるあなたを、僕はきっと思い出すんだろう。

いくらでも小説を読むことができるようになったら、毎日同じ絵本を楽しそうに読んでいるあなたを、僕はきっと思い出すんだろう。

いくらでもボールを蹴れるようになったら、もう疲れたから終わりって言ってもしつこく抱きついてくるあなたの優しいぬくもりがないことに、僕は気づくんだろう。

いくらでも寝返りを打てるようになったら、どこまで行っても隣にいるはずのあなたのぬくもりがないことに、僕は気づくんだろう。

 

今日もあなたは、屈託のない笑顔で、両手を広げて抱きついてくる。

 

忘れない。

絶対に忘れない。

 

 

あなたが「2才」のポーズができて、すごく満足そうにしていたことを。

あなたがアナ雪のLet it goを完コピして、笑った日々を。

あなたがお土産で持って来てくれたクローバーを。

あなたたち2人が仲良しでいてくれたことを。

あなたを怒って、なんて自分は小さいんだと、後悔した日々を。

あなたに許されたことを。

 

絶対に忘れない。

 

 

お酒も好きだけど、あなたと一緒に飲むりんごジュースの美味しさを知った。

小説も好きだけど、あなたと一緒に読む絵本の楽しさを知った。

サスペンスも好きだけど、ディズニーから夢の素晴らしさを知った。

絶叫系も好きだけど、一緒に見るパレードの楽しさを知った。

 

好きな時に、好きだだけ、好きなことをするのが好きだった。

自分のことが好きだった。

 

そんな僕に、自分よりも大切な存在があることを教えてくれた、子供たちに感謝を。

 

ABOUT ME
よしだ
映画・漫画・音楽・スポーツ観戦が好き。 日常の気になることをお伝えしています。 女の子二人のパパで、脱サラ目指して爆進中!